・一般財団法人日本サイクリングネットワーク(英名:Japan Cyclig Network / 略称:JCN)は、2021年12月14日に設立されました。
・JCNは、自転車を、鉄道、自動車に次ぐ、第三の交通インフラとすることを目標として活動します。
・目標の実現化に向けて、国や自治体との連携(ネットワーク)も進めています。
・自転車の交通インフラ(ネットワーク)化を通じて、地域の細やかな活性化や新たな観光の高まり等を目指します。
・自転車愛好家へのサービスや支援等で経験豊富な法人との提携(ネットワーク)を通じ、活動の範囲を広げます。
・自転車愛好家とのネットワーク化を通じ、コミュニケーションの仕組みを整えます。
・JCNは、デンマークを中心としたヨーロッパと、NewYorkを中心としたアメリカから、自転車活用の情報をご提供する予定です。
・JCNは、自転車通行空間(自転車が走行できる道路とそれらの沿道周辺)の整備と発展に伴う自転車活用の推進を通じて、自転車を、鉄道、自動車に次ぐ第三の交通インフラとすることを目的とします。
・そのために、自転車の発展的活用の象徴として”サイクリング”の普及振興、”サイクリング”環境の整備及び”サイクリング”に関する総合的な研究と提案を行います。
・サイクリングの健全な発展に努めるとともに、JCNは、各地の自治体から自転車通行空間の情報の提供を受けることで、自転車通行空間に関する総合的な情報発信を通じ、地域の振興をお手伝いし、自転車を取り巻く社会環境の充実に資することを目的とします。
・JCNは、世界最大のサイクリングツアー会社と提携し、サイクリングツアーの標準化を目指すと共に、インバウンド形式のサイクリング観光客を誘致します。
Ⅰ:自転車活用推進計画
令和4年(2022)に、長野県飯山市より「飯山市自転車活用推進計画」策定を受注し、令和5年(2023)3月に完納いたしました。
この推進計画は、国土交通省の自転車活用推進計画に基づき、地域の実情に合わせた具体的な自転車活用推進計画として策定されました。
Ⅱ:インバウンド事業
■ 2024年5月 インバウンド事業を安定的に継続して行う事務局をJCN内に開設
全米トップ10を含む世界のサイクリングツアー運営会社をグループ化しているBA社と提携関係にあるJCNが窓口となり、国内でインバウンドサイクリングツアー誘致を希望するエリアとの調整を行う事務局を設立しました。
事務局の活動を具体化するため、2024年5月9日に「信越自然郷」を構成する信越9市町村広域観光連携会議と信州いいやま観光局が、国内で初めて、JCNとの間で「サイクリングツアーによる海外富裕層のインバウンド推進等に係る協定書」を締結致しました。 今後は、同じ目的をお持ちの出雲市など多くのエリアとの協定書締結へと発展することが期待されます。
協定書の表題に示されたように、JCNがBA社を通じて国内に紹介する「海外富裕層」とは、日本の各地が有する美しい自然と文化・歴史、美味しい食事を楽しみながら、SDGsや脱炭素を意識しつつ、健康的な移動手段としてサイクリングを用いる極めて紳士的な人々です。 ツアー中の彼らの消費は、所属するクラスにもよりますが、日本各地の観光地を賑わしているオーバーツーリズムを引き起こすインバウンド観光客を大きく上回る金額です。
ツアーに臨む態度に加え、少ない人数で高額消費を行うことを考えると、JCNが提供するツアーは、オーバーツーリズムを引き起こすインバウンド観光とは対極の存在です。
飯山市文化交流館「なちゅら」にての協定書調印式
● 2023年9月 飯山市エリアで初めて実施された商業ベースのインバウンドサイクリングツアー
令和5年9月24日から長野県飯山市から石川県金沢市にかけて、概ね10日間にわたり、商業ベースのインバウンドサイクリングツアーが催されました。 このツアーは、2022年6月に飯山市「信越自然郷」を中心に行った、調査ツアーの実績に基づき、初めて開催されました。 米国からの初のツアー客7名が、晴天の信濃路を、金沢に向けて、元気よく走りだしました。 ツアーには、サイクリングバスが帯同し、飲料水や、軽食と共に、自転車修理を行うエンジニアが工具、部品等を積み込み、ツアーと共に安全・安心をを運びました。
・飯山駅にての出発シーン
● 2023年9月 島根県出雲市にて実施されたツアーの事前調査
令和5年9月18日から20日の3日間、飯山市での調査ツアーを参考とした、NPO出雲スポーツ振興21の主催で、出雲大社から宍道湖までを含む出雲平野を中心に、将来のしまなみ海道へと抜けるコースを想定し、奥出雲までを含むインバウンドサイクリングツアーの可能性に関し、調査ツアーを行いました。
サイクリングツアーに使用する道路はもとより、沿線の文化施設や宿泊施設のみならず、歴史や文化も含めた総合的な評価を行い、及第点を頂きました。 また、出雲エリアには、参考とした飯山市を中心とした高原地帯の信越自然郷に向けたツアー客とは異なる客層が想定されるなどの詳細な分析が行われました。
今後は、上記の飯山市周辺で催された飯山・金沢間のツアーを参考に、実際のツアーの醸成に向かうものと思われます。
● 2022年6月 長野県飯山市にて初めて実施されたツアーの事前調査
令和4年に、長野県と新潟県にまたがる「信越自然郷」(正式名称:信越9市町村広域観光連携会議)より「サイクルツアー有識者招聘及びブランド力向上業務」を受注し、同年6月に実施いたしました。
この業務は、海外、主に欧米系の富裕層をターゲットとし、インバウンドの誘客を行うために、米国にて世界規模でサイクリングツアーを運営する企業の社長を招聘し、このエリアのインバウンド対象としての価値を調査してもらい、併せて、この運営会社による信越自然郷へのツアー募集等のプロモーション活動を通じ「Shin-etsu Shizenkyou」のブランドを世界に発信してもらうという計画です。
調査の結果、信越自然郷エリアを中心として、日本海側へ通じるコースとその沿線は、十分にマーケットとしての潜在力があることが立証され、令和5年9月に、第一回目のサイクリングツアーが実際に催行されることになりました。
サイクリングツアーが実施されると、概ね一週間ほどにわたり、各地での宿泊はもとより、コースの沿線での地元グルメや伝統文化等を楽しみますので、富裕層として、支出額に拘らない消費が行われます。
・今しばらく、お待ちください。
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